国見岳(くにみだけ)は、九州山地中央部の向霧立山地に属する山である。標高は1,739mであり、熊本県最高峰。九州本土では祖母山(1,756m)および市房山(1,721m)と並ぶ屈指の高峰であるが、交通の便が悪い地域に位置する。日本三百名山、一等三角点百名山の一つに数えられる。 国見岳一帯は九州中央山地国定公園に指定されている。国見岳は熊本県八代市と宮崎県椎葉村の県境にまたがる山で、共に秘境と呼ばれる山深い山村であり、平家の落人伝説が残る村である。球磨川の支流、川辺川および耳川のそれぞれの源流域に位置し分水嶺をなしている。このような九州の脊梁をなす山奥に鎮座するが、視程のよい日には熊本市内からも南東方向に山頂部を望むことができる。 山頂には一等三角点「国見岳」が設置され標高は1,738.82mとなっている。 山頂部はなだらかであるが、周囲には急峻な谷間が刻まれている。ブナおよびモミの天然林が広がり、シャクナゲなどの群落も見られる。
熊本県にある阿蘇山を構成する山の一つで、標高1506m。阿蘇山の代表的な五つの山、高岳、中岳、根子岳(ねこだけ)、烏帽子岳(えぼしだけ)、杵島岳(きしまだけ)は「阿蘇五岳」と呼ばれ、親しまれている。中岳は中央火口丘群のほぼ中央に位置し、最も活発な活動をしている火山であるため、注意が必要。阿蘇山上広場から遊歩道を進んだ先にある砂千里登山口から登られることが多い。砂千里登山口から古い火口跡「砂千里ヶ浜」を歩くが、植生がほとんどなく、火山灰で覆われた空間はまるで地球以外の星にいるような不思議な場所。さらに進むと涸れた浅い谷の登りになり、登り切ると、尾根伝いに火口を眺めながら歩くことができる。火口周辺は火山ガスの状況により立ち入り規制が行われ、火口見学ができないこともある。阿蘇火山西火口規制情報(火山ガス・濃霧等で火口周辺立ち入り禁止規制)をチェックしよう。
熊本県にある阿蘇山を構成する山の一つで、標高1337m。観光地でもある草千里ヶ浜とセットで気持ち良いトレッキングが楽しめる。登山道は草千里ヶ浜の脇にあり、その登りやすさから軽装で登る観光客も見られ、ファミリー登山にもおすすめ。ミヤマキリシマが咲く5月下旬から6月中旬はとくに登山者が多く、最盛期には南郷谷から烏帽子岳の斜面がピンクに染まる山肌を見ることが出来る。阿蘇山の高岳、中岳、根子岳(ねこだけ)、烏帽子岳(えぼしだけ)、杵島岳(きしまだけ)の5つの山は「阿蘇五岳」と呼ばれ、親しまれている。中央の小高い丘は駒立(こまたて)という内側火口縁の一部で、冬は雪のスロープ、夏は緑の草原となり、ピクニックを楽しむ人も多い。阿蘇火山博物館を拠点に、杵島岳まで縦走するのも良い。
熊本県にある阿蘇山を構成する山の一つで、標高1326m。阿蘇山の高岳、中岳、根子岳(ねこだけ)、烏帽子岳(えぼしだけ)、杵島岳(きしまだけ)の5つの山で構成された「阿蘇五岳」の一座でもある。比較的登りやすく、階段が整備され初心者でも気軽に登ることができる。山頂からは草千里ヶ浜や阿蘇中岳、米塚や北外輪山などを望み、360度パノラマが広がる。杵島岳はおよそ3,500年前に火山活動によってできた火山で、山頂から旧火口をぐるりと周回するコースがある。ミヤマキリシマのシーズンは多くの登山者で賑わい、往生岳への縦走もおすすめ。草千里ヶ浜を起点に、烏帽子岳まで歩いても良いだろう。阿蘇らしい、心地良い草原の山歩きが楽しめる。
鞍岳は熊本平野の東にある阿蘇北外輪山の一角を占める山で、標高1117m。中腹は牧野と採草地が広がる。東斜面一帯に咲くアセビ、秋のススキ、初夏のアヤメなど、多くの自然を満喫でき、年間通して多くの登山者で賑わう。登山口は鞍岳林道沿いにあり、「四季の里旭志」の上部にある。登りにはパノラマコースと森林コースがあり、森林コースは途中で女岳へと向かう分岐が現れる。登りと下りでルートを使い分けてもいいだろう。山頂に着くと、俵山などの南外輪山や九州山地、阿蘇山、くじゅう方面の山々などを360度見渡せ、時には雲仙岳や多良岳などが見えることも。南に女岳、北にツームシ山があるので、時間に余裕があるなら縦走しよう。また山頂近くに駐車場があり、車で来ることもできるのでファミリー登山にもおすすめ。